感動を誘う映画作品集

モンスター(アメリカ映画)

シャーリーズ・セロン主演の作品で、実際に存在した元売春婦による連続殺人事件をモチーフにした『モンスター』も実際の人物をテーマにした作品となっている。この作品に出演するまでセロンはステレオタイプ、つまりは一定した女性を演じることがほとんどだったために、今作の体当たり演技によりアカデミー賞主演女優賞など、数ある有名な賞を総なめにした。セロンは役作りのための体重を13キロも増やし、毎回2時間近くかけて行なうなど、その徹底した役作りも評価の1つとして採用されている。

さて、ではモンスターのあらすじを紹介していこう

あらすじ

アイリーン・ウォーノスは幼い頃から虐待を受けて育ち、13歳で生きるために娼婦となった。それもヒッチハイクなどで客を漁っていく、悪くも卑しい娼婦としての時間を過ごしていた。そんなある日、アイリーンは酒場で同性愛者のセルビーと出会うことになる。アイリーンの荒れた姿を見てセルビーはアイリーンのことが好きになり、やがてアイリーンも彼女に対して同様の感情を抱くように、互いに愛し合うようになった。二人で一夜を過ごすためのホテル代を稼ぐためにアイリーンは客を取るが、あるとき客の一人から暴行を受け、とっさの判断とはいえ殺害してしまう。その後、二人の生活のためにアイリーンは合法的な収入源を得ようとしたが、今まで職業訓練というものを受けてこなかった、また彼女の気性ということもあり、さらには一般的な常識を身につけていなかったなどのこともあってか、まともな職につくことは至難の技だった。金銭的に困窮をきわめて行き、社会に受け容れられないことに絶望したアイリーンは再び売春をしようとするのだが、そこでまだ衝動的に殺人を働いてしまう。

その後はセルビーとの生活を守るため、そして自分を守るためにそれからさらに5人殺してしまう。アイリーンとセルビー、二人の行く先はどこに行くのか・・・・・・。

真実は小説より奇なり!

キャスト

アイリーン・ウォーノス
  • 演:シャーリーズ・セロン
セルビー・ウォール
  • 演:クリスティーナ・リッチ
トーマス
  • 演:ブルース・ダーン
ヴィンセント・コーリー
  • 演:リー・ターゲセン
ドナ
  • 演:アニー・コーリー

スタッフ

監督
  • パティ・ジェンキンス
脚本
  • パティ・ジェンキンス
製作
  • クラーク・ピーターソン
  • シャーリーズ・セロン
  • マーク・デーモン
  • ドナルド・カシュナー
  • ブラッド・ワイマン
音楽
  • BT
撮影
  • スティーヴン・バーンスタイン
編集
  • アーサー・コバーン
  • ジェーン・カーソン
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アイリーン・ウォーノスとは

1956年、ミシガン州ロチェスターで父レオ・デイル・ピットマンと母ダイアン・ウォーノスとの間にアイリーン・キャロル・ピットマンとして生を受ける。しかしその後両親はすぐに離婚してしまい、母親はアイリーンと兄を捨てて蒸発してしまい、二人は祖父母によって育てられる。

アイリーンはその頃から祖父から肉体的に、そして性的な虐待を受けるようになり、祖母はアルコール依存症だったこともあって二人から痛めつけられる日々を送るようになった。その頃から複数の男性と肉体関係を持っていたこともあり、その中には兄もいたという。その後14歳で妊娠したことから祖父母は家族としての縁を切り、彼女はその後デトロイドの病院で出産するも、その後すぐに子供は養子に出されるのだった。帰る場所がなくなったことでアイリーンは森の中に不法投棄されていた歯医者の中での生活をすることを余儀なくされ、その後未婚の母親達のための施設に強制送還されてしまう。

その後祖母がなくなったことで、アイリーンは通っていた学校を辞めて、娼婦として生計を立てるようになる。1974年、飲酒運転中に車から銃を発射したことによりコロラドで逮捕される。その後ミシガンに戻り、1976年にはバーでの暴力行為で再び逮捕されるが、その際の罰金は亡くなった兄の生命保険で補填する。その年、ヒッチハイク中にフロリダで69歳の裕福な男性ルイス・フェルに出会い、二人はすぐに結婚する。この結婚は彼女自身の人生を変える絶好の機会だったが、彼女はフェルにきつく当たるようになり、バーで暴行事件に巻き込まれるなどしたため、一ヵ月後にはフェルから結婚無効を申し立てられてしまう。

1981年、フロリダのエッジウォーターで、ビキニ姿でコンビニエンスストア強盗を働いた容疑で逮捕され、翌年刑務所に送られたが、13ヵ月後に釈放される。三年後、キー・ウエストの銀行で偽造小切手を使用しようとした容疑で逮捕された。1985年12月には銃と弾薬を盗んだ疑いがかけられ11日後に無効な運転免許で運転していたことが発覚したため、拘束される。

翌年、重窃盗罪で逮捕されるなどの生活を続けていた中、劇中での展開となる出会いをこの年にするのであった。劇中ではセルビーと語られていたが、実際はティリア・ムーアという名前であり、映画と同様に出会ってすぐに恋人同士となり一緒に暮らすようになる。ティリアはホテルのメイド職を辞め、アイリーンが売春で稼ぐ手助けをする。二人の恋愛感情はすぐに冷めてしまうのだが、その後は気の合う友人としても一緒に行動して、安ホテルや古い納屋、森の中などで一夜を明かすこともあった。

1987年、デイトナ・ビーチ警察は男性に対する暴行容疑で二人を拘留し、同年いはアイリーンが無効な運転免許の保持、州間高速道路を歩行した事で召喚状を受けてしまう。翌年にはバスの運転手に暴行を働いたとして訴訟問題も発展し、アイリーンは運転手が口論の末に彼女をバスから押し出したと主張した。さらに住んでいたアパートのカーペットを剥がし、壁を塗り替えるなどの破壊行為に及んだことで大家からも訴えられてしまう。

1989年頃には振る舞いそのものが常軌を逸するようになり,好戦的で、出かけるたびに誰かと口論を引き起こし、実弾を装填した銃を携帯するようになっていた。売春と窃盗で生計を立てていたが、娼婦としては高齢ということもあって客がつかなくなり必要最低限のものを買うのにも事欠くようになってしまった。

そしてその年、アイリーンはついに殺人を犯すまでになっていた。警察に起訴されるまでに彼女が殺した人数は実に7人に及ぶ

  • リチャード・マロリー
  • デイヴィッド・スピアーズ
  • チャールズ・キャルズカドゥーン
  • ピーター・シームズ
  • トロイ・バーレス
  • ディック・ハンフリーズ
  • ウォルター・ジーノ・アントニー

その後、アイリーンとティリアは警察の捜査網に引っかかることで逮捕され、アイリーンはその後7人全員の殺害を認めるのであった内一人に関しては遺体が見つからなかったこともあり起訴されなかったが、残りの6件に関しては有効と判断され、死刑判決が下されるのであった。

しかしその後彼女は自分で死を望んでいることを告白し、後に自分の事をこう語っている。

『私はあの男達を殺して、冷酷に金品を奪った。そしてもう1度やるだろう。だから自分を生きたままにしておくのは何の益にもならない、また殺すと思うから。…自分は法的能力があり、正気で、真実を語ろうとしている。私は人間を憎み、また殺人を犯すだろう』

その後2002年10月9日にて薬物注射による死刑が実行され、アイリーンはアメリカ国内で死刑を執行された10番目の女性となった。

自らを冷静に客観的に判断していたアイリーン・ウォーノスという女性の最後は自らがここから消えなくてはいけないということをよく理解できていたのだ。辛くも、悲しい生涯を送ることになった一人の女性が解放されるには死という選択肢しかなかったようだ。