感動を誘う映画作品集

戦場のピアニスト

こちらの作品も実際の体験談を元に映画化されている作品となっている『戦場のピアニスト』ですね。モデルとなったのはユダヤ系ポーランド人のピアニストの『ウワディスワフ・シュピルマン』がモデルとなっている。実は彼の長男が日本近代右翼思想の研究者で、九州産業大学教授も努めているという、少しはつながりがあるんですね。

さて映画自体の評価も高く、カンヌ国際映画祭では最高賞のパルムドールを受賞し、さらにはアメリカアカデミー賞では監督賞・脚本賞・主演男優賞の3部門を受賞している。しかし監督のロマン・ポランスキーは、アメリカで逮捕され保釈中にヨーロッパに逃亡したため、入国すれば逮捕されててしまうため、アカデミー賞授賞式には出演できなかったというが、出られない理由としては非常に良くないだろう。映画の中でシュピルマンが引いた、象徴的な印象のショパンの夜想曲第20番嬰ハ短調「遺作」がこの映画の影響で、広く世の中に知られるようになった。

では戦場のピアニストのあらすじを見ていこう。

真実は小説より奇なり!

あらすじ

ウワディスワフ・シュピルマンはピアニストとして活躍していたユダヤ系ポーランド人であったが、1939年9月、今までの生活が一変する出来事が彼を襲う。第二次世界大戦が勃発し、ナチスドイツはポーランド侵攻を開始する。そのときシュピルマンは公開録音をしていたラジオ局にいたが、ドイツ空軍の空爆により、ラジオ局は倒壊してしまうが、何とか脱出に成功する。脱出の混乱時、友人でもあるユーレクの妹のドロタと出会い、わずかばかりの友好関係を築くことになる。その後何とか帰宅したシュピルマンは、イギリスとフランスがドイツに対して宣戦布告をしたことを海外のラジオ放送でようやく知ることになり、戦争は早期終結に向かうものだと信じていた。だが状況は好転することなく混迷を極めることになり、ついにはワルシャワはドイツ軍に占領され、親衛隊と武装警察による過激的な弾圧が行なわれる。ナチスドイツはユダヤ人に対しては容赦のない圧制を科すように、ダビデの星が印された腕章をつけることがユダヤ人に義務付けられ、1940年代後半にはユダヤ人たちはワルシャワのゲットー地区に押し込められるようになってしまう。底で彼らは飢餓や迫害、死の恐怖にさいなまれるようになるなど、今までの生活とは一変してしまうのだった。

そんなある日、親衛隊の命令により、シュピルマンとその家族はその他多くのユダヤ人とともに財産を取り上げられ、戸外に集められる。少しした後、底に現れた家畜用列車に乗せられて収容所へと収監されてしまうが、シュピルマンだけは知り合いのユダヤ人ゲットー警察署長へラーの機転で救われ、その場から逃げることに成功する。一人逃げ延びることが出来たシュピルマンだったが、ゲットー内での強制労働からは逃れることは出来ず、従事することになる。ここでシュピルマンは、ドイツがユダヤ人抹殺を計画しているといううわさ、そして生き残ったユダヤ人達が蜂起の準備をしていることを知る。建設労働をさせられていたシュピルマンは過酷な強制労働に耐え切れずに倒れてしまうが、仲間の配慮で倉庫番や食料調達の仕事に変わることが出来た。その後シュピルマンは蜂起への協力を志願することにして、ゲットー内への武器の持込を手伝うことになる。食料調達のために町に出かけたときに市場で知人女性ヤニナを見かけ、彼女を頼ってゲットーの外に脱出することを決意するのだった。ゲットーを脱出したシュピルマンは、ヤニナとその夫案ジェイが加わる反ナチス地下活動組織に匿われて、ゲットーのすぐ側の建物の一室に隠れ住むことになる。程なくしてユダヤ人達のワルシャワ・ゲットー蜂起が発生して、シュピルマンは部屋の窓からドイツ軍との激しい交戦を目の当たりにする。蜂起はゲットー内のほとんどのユダヤ人が死亡する、という結末になってしまう。

それから1年が過ぎて、ワルシャワの情勢は悪化の一途を辿ることになる。シュピルマンは隣人に存在を気づかれてしまい、そこから逃げなくてはならなくなった。案ジェイに手渡されたメモを頼りにその住所を尋ねてみると、そこからドロタが出てきて、彼女の夫であるみるかに匿われることになる。次の隠れ家はドイツ軍の病院の向かいにあったが、支援者からの食料差し入れが滞り、内臓疾患で死に掛けることもあった。その後1944年8月、ポーランド人の抵抗勢力はワルシャワ蜂起を起こす。その結果、ワルシャワは壊滅に追い込まれてしまい、ほとんど住むものがいなくなった中、シュピルマンは廃墟の中で完全に孤立無援となってしまう。

そんな日々の中、廃墟の中で食べ物を漁っていたシュピルマンは、誰かがピアノを弾いているのを耳にする。音を頼りにそこへ向かうが、そこにいたのは連絡拠点設営の下見に来ていたドイツ軍将校ヴィルム・ホーゼンフェルトであったシュピルマンを発見したホーゼンフェルトは彼を尋問し、ピアニストであることを知ると、今時分が弾いていたピアノで何かを演奏するように命じるのだった。その命令に従うようにシュピルマンは久しぶりのピアノの前に立つ、そしてゆっくりと演奏を始めるのだった。

キャスト

ウワディスワフ・シュピルマン:ウェイディク
  • 演:エイドリアン・ブロディ
  • 吹き替え:宮本充
ヴィルム・ホーゼンフェルト陸軍大尉
  • 演:トーマス・クレッチマン
  • 吹き替え:原音使用
ドロタ
  • 演:エミリア・フォックス
  • 吹き替え:岡寛恵
ユーレク
  • 演:ミハウ・ジェブロフスキー
  • 吹き替え:成田剣
ヘンリク
  • 演:エド・ストッパード
  • 吹き替え:関俊彦
  • 演:モーリン・リップマン
  • 吹き替え:寺田路恵
  • 演:フランク・フィンレー
  • 吹き替え:北村和夫
ハリーナ
  • 演:ジェシカ・ケイト・マイヤー
  • 吹き替え:冨永みーな
レギーナ
  • 演:ジュリア・レイナー
  • 吹き替え:唐沢潤
ナチス親衛隊将校
  • 演:ワーニャ・ミュエス
  • 吹き替え:廣田行生
リパ
  • 演:リチャード・リディングス
  • 吹き替え:藤本譲
マヨレク
  • 演:ダニエル・カルタジローン
  • 吹き替え:藤原啓治
ベネク
  • 演:アンドゼ・ブルーメンフェルド
  • 吹き替え:稲葉実
ヤニナ
  • 演:ルース・プラット
  • 吹き替え:深見梨加
アンジェイ(ヤニナの夫)
  • 演:ロナン・ヴィバート
  • 吹き替え:後藤敦
ミルカ(ドロタの夫)
  • 演:ヴァレンタイン・ペルカ
  • 吹き替え:牛山茂
イーツァク・ヘラー(ユダヤ人警察)
  • 演:ロイ・スマイルズ
  • 吹き替え:諸角憲一
イェフーダ
  • 演:ポール・ブラッドリー
  • 吹き替え:宝亀克寿
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スタッフ

監督
  • ロマン・ポランスキー
脚本
  • ロナルド・ハーウッド
  • ロマン・ポランスキー
原作
  • ウワディスワフ・シュピルマン
製作
  • ロマン・ポランスキー
  • ロベール・ベンムッサ
  • アラン・サルド
製作総指揮
  • ティモシー・バーリル
  • ルー・ライウィン
  • ヘニング・モルフェンター
音楽
  • ヴォイチェフ・キラール
撮影
  • パヴェル・エデルマン
編集
  • ハーヴ・デ・ルーズ

作品に関して

ナチスドイツがユダヤ人に行なった迫害の数々をここまで鮮明にした映画作品としても有名な作品だが、作中できる広げられる虐殺のかぎりは当時の悲惨な絶望的な光景が良く見えてくるようだ。そんな中でホーゼンフェルト大尉がシュピルマンを含むユダヤ人を助けたことは、やはりナチスが実施したユダヤ人虐殺に疑問を抱いていたことに違いないだろう。もし彼のような人がいなければ、ポーランドで名曲と呼ばれる音楽を生み出したシュピルマンはこの世に存在しないことは確実だったからだ。その後ホーゼンフェルト大尉はソ連の捕虜として捕まり、25年間の強制労働を義務付けられるが、全うする前に病に倒れて帰らぬ人となる。

2007年にはポーランドがホーゼンフェルトの功績を称えてポーランド再生勲章を授与し、その2年後イスラエルも『諸国民の正義の人』として追贈するのであった。彼の行いによりホーゼンフェルトさんは本物の英雄へと昇華することになった。

シルヴィア・ルウェイン・デイヴィス
  • 演:ケイト・ウィンスレット
デュ・モーリエ夫人
  • 演:ジュリー・クリスティ
メアリー・アンセル・バリ
  • 演:ラダ・ミッチェル
チャールズ・フローマン
  • 演:ダスティン・ホフマン
アーサー・コナン・ドイル卿
  • 演:イアン・ハート
ピーター・パン
  • 演:ケリー・マクドナルド
ミスター・ジャスパー
  • 演:マッケンジー・クルック
ジョージ・ルウェイン・デイヴィス
  • 演:ニック・ラウド
ジャック・ルウェイン・デイヴィス
  • 演:ジョー・プロスペロ
マイケル・ルウェイン・デイヴィス
  • 演:ルーク・スピル
スミー
  • 演:トビー・ジョーンズ
フック船長/ジョージ・ダーリング
  • 演:ティム・ポッター

スタッフ

監督
  • マーク・フォースター
脚本
  • デヴィッド・マギー
原作
  • アラン・ニー
製作
  • ネリー・ベルフラワー
  • リチャード・N・グラッドスタイン
製作総指揮
  • ボブ・ワインスタイン
  • ハーヴェイ・ワインスタイン
  • ミッシェル・サイゲイリー・ビンコウ
  • ニール・イズラエル